エッセンシャルオイルについて

ポプリオイル製作に使うオイルは、「ポプリオイル」「フレグランスオイル」などの名称でも呼ばれますが、ここでは「エッセンシャルオイル」をタイトルにし、記事中では、単に「オイル」としました。

ポプリに使うエッセンシャルオイルとは

ポプリは、材料をブレンドした後、オイルを加えて熟成させます。
しかし、オイルは必ず加えなければならないものでもなく、よほどうまく香りが立った材料を使うなら、むしろ要らないと思います。「オイルは嫌い」として、植物のナチュラルな香りだけのポプリを好む人もいます。

でも、ポプリストにアンケートをとったとしたら、オイルに憧れを持っている人、複数のオイルを常備している人、オイルを買うのを楽しみにしている人の方が、断然多いと思われます。管理人自身、オイルをほんの1滴たらす行為が、嬉しくてやめられません。

ポプリに使用するオイルは、ポプリの本など見ると「エッセンシャルオイル=植物から抽出した油分」というような説明が書いてあります。また、「大量の花から、ほんの僅かしか取れない、貴重にして高額なもの」とも書いてあると思います。
しかし、そんな貴重なものは、気軽なポプリ作りのために、いくつも買っていられません(一つだってなかなか買えません)。ゆえに、世の中には安価な合成オイルというものが存在します。

管理人が使っているオイル

私が今までに使ったオイルは、8割ほどが合成オイルです。あとの2割は天然だったわけですが、天然オイルがかなり安く売っているのを見つけたときにだけ買いましたので、オイルにはあまりお金をかけていません。

本当は私だって、高級オイルをそろえたいのです。しかし、予算的にそれは無理と諦め、いさぎよく安いオイルを使っています。
具体的な金額を言いますと、私は基本的にはオイルのために出せるお金は、通常は数百円(つまり、千円でお釣りが欲しい)、ちょっと思い切って贅沢するときでも2千円以内です。そのため、高級オイルの香りを試したことが無く、安いオイルと高級オイルが果たしてどのくらい違う結果を生むのか、はたまた大して違わないのかを、体感したことがありません。(貧乏ポプリストでごめんなさい)

オイルは、好きならいくつでもたくさんの銘柄を集めたらいいと思いますが(とても楽しいと思います、多分)、最低限の数をそろえたいと思うなら、ローズオイルとベルガモットオイルさえあればいいでしょう。これは、熊井明子さんの本にも出ていることですが、私も実作した結果そのように思います(30年ほど実作しています)。

現在、私の持っているオイルは、(この記事を書いているタイミングのリアルな本数です)

ローズ、ベルガモット、ラベンダー、ローズゼラニウム、イランイラン、レモンヴァーベナ、ミント

の7本です。これは、自分的には過去最高の本数でして、通常は3~5本くらいです。私には、上にも書いたように、「ローズとベルガモットは持っておこう」という意識があります。なので、この2本は、無くなったら新しく買うことにしています。しかし、ほかの種類は、何らか理由が無いと買いませんし、無くなっても補充しません。

上記の7種類には、とても安いオイルが2本含まれます。ローズとミントがそれなのですが、ローズの方の画像を下に貼ってみます。

安いオイルを見せるのは恥ずかしいんですけど、これが現在うちにあるローズオイルです。

ポプリオイル

見る人が見れば分かると思いますが、これは「エッセンシャルオイル」というよりも、「リフレッシャーオイル」なのです。香りの飛んじゃったポプリに振りかけて使え、というものです。本格的なポプリストの方は、こんなオイルは買わないんじゃないかと思います。もちろん、合成オイルです。
でも私は、気軽に楽しめればいいタイプのポプリ好きですので、ローズ香をパワーアップさせたいときには、このオイルを使います。値段は、詳しくは忘れましたが、500円もしないはずです。300円くらいじゃなかったかな……。

あまりにもいい加減なオイルを紹介してしまったので、もうちょっと良いオイルの画像も貼ってみます。
こちらは、天然オイルです。

ポプリオイル

「べ」というシールが貼ってありまして、これは「ベルガモットオイル」なんです。ラベルがはがれちゃったので、こんなことになっています。
このベルガモットオイルは、さすがに天然だけあって、青瓶で遮光しています。
でも、値段はこれも高くなくて、1,000円弱だったと思います。
ちなみに、この大きさの瓶で3.5ml。少量のポプリ製作に、1滴2滴を使う程度だと、相当の年数をかけても使い切りません。だから、ラベルもはがれることになるのです(もう1本あるレモンヴァーベナの瓶は、ラベルがボロボロで、あまり美しくない外見ですので画像は遠慮します)。

本当は、オイルみたいなものは、容器の口をあけるのと同時に劣化が始まるので、速やかに使い切るのが理想だそうです。
それはそうだろうと思いますが、山のようにポプリを作るのでなければ、なかなかスピーディなオイルの消費はできません。私は、あまり気にしていませんが、ささっとオイルを使い切らねばと思うなら、ほかの使い道にも積極的に使うことを考えましょう。
アロマ関係の使い道なら、色々あります。アロマランプで焚いて、室内香にしたら、結構早く使いきれるでしょう。アロマキャンドル作りにも使えます。
体に使ってもいいような高品質なオイルならば、アロママッサージに使ったり、手作りコスメなど作れば、これも速やかに使いきれる道の一つだと思います。

しかし、上にも書いたように、私はあまりオイルの劣化のことは気にしていません。
開封してから、何年もたったオイルを、平気で使っています。体に付けたり、口から摂取するわけではないのだから、いいじゃないかという考えです。
実際に、透明だったオイルが、オレンジ色っぽく変色してきてしまったことがありましたが、香りを確認したら変化が無かったので、気にせずポプリに使っていたこともあります。(香りがダメになっていたら、さすがに諦めます)

私は、オイルについては、大きな憧れを持っているくせに、自分が使うときには大雑把で、人から貰ったアロマオイル(焚くやつ)や、芳香クレイについてきたオイルを、躊躇無くポプリに流用し、今までに「大失敗だった」と思ったことはありません。

オイルは、少量を恐る恐る使うほうがよい

オイルは、無くてもいいくらいなのですから、使いすぎには注意が必要です。
しかし、誰でも初心者の頃に、一回は使いすぎの失敗をすると思います。材料の香りも何も無く、ひたすら強いオイルの香りになってしまい、「オイルをコットンに含ませて置いといても同じじゃないか……」ということになったりします。
一度そのような失敗をすると、オイルを加えるときに、とても慎重になります。少なめに加えて、足りなかったら後から足すくらいの方がうまくいきます。

オイルの瓶の口は、大抵このようになっています。

ポプリオイル

(スポイトが付いているような形状のものもあります)
私は、いつも爪楊枝でオイルを伝わせて、保留剤の上に少量落とすようにしています。
そして、爪楊枝に付いた分ももったいないので、爪楊枝の先を折ってポプリに加えます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です