フランネルフラワー

フランネルフラワーは、最近は切り花で入手しやすくなりました。

名前の通り、生地のフランネルみたいな風合い・肌触りの花弁です。この花弁が、とても簡単にきれいに乾きます。

きれいに乾くので、ドライフラワーでも売っています。その割に、スターチスやローダンセのような「いかにも無臭の装飾的ドライフラワー」的な印象が無いので(少なくとも今のところは)、ポプリにも加えやすいです。
実物を手に取ると分かりますが、フランネルフラワーに香りらしい香りは無いです。つまり、乾いても無香です。なので、色どり用の材料になりますが、フレッシュな状態と変わらない美しい白い乾燥花弁ができます。

フランネルフラワーをポプリ材料にするには、私は花弁を一枚ずつ外して乾かすことにしています。

実は、花首から切って、花を丸ごと乾かすのも簡単なのですが、それだといかにも絵にかいたようなお花が、結構な大きさでポプリに混じってくることになるので、私としては「花弁をばらして、ひらひらの素材にした方が使いやすかな」と思っています。
でも、はっきりと「フランネルフラワーが入っている」とアピールしたい場合や、丸ごとのフランネルフラワーが入っても浮かないような材料の取り合わせをする場合は、花首から切って乾かすのも良いと思います。

↑これが乾きあがったときの画像です。2日くらいで速やかに乾いてしまいました。
見てわかるように、フレッシュなときとほとんど変わらない色で、花弁の縮みもほぼ無いです。手触りも、フレッシュのときと同じ本物の布みたいな柔らかさです。

多くの白い花は、乾かすと黄色がかったり、茶色がかったりするものです。フランネルフラワーのように、「真っ白」が乾いても保存できる花材は珍しいです。そういう意味では、貴重な白い花材なのです。しかもこのまぶしい白は、1年や2年たっても美しいまま保たれます。

フランネルフラワーの花弁先には、ほんの少しの緑色がのっていて、白×緑が実にさわやかです。それが、柔らかな質感のために、独特の優し気な風情をまとっているので、ポプリの方向性にばっちりはまった場合には、とても魅力的な素材になります。

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