柑橘類の果皮 いろいろ
※この記事では、ポプリ材料としては比較的マイナーな柑橘類の果皮を扱います。メジャーなグレープフルーツ、レモン、オレンジ、みかんなどは個別記事をご覧ください
はまさき
はまさきとは、清美オレンジとアンコール蜜柑とマーコットオレンジをかけ合わせた品種だそうです。
だいぶ大ぶりなみかんで、大きい分だけ果皮も多く取れると思ったのですが、
↑果皮が薄いので、ポプリに作るには面倒なタイプです。
食べる分には薄いほうが良いですけどね。おいしかったです。とても瑞々しいみかんでした。
みかんとしては高級品種だそうで、頂き物でした。これは、自分で買うことはあまりないだろうと思い、ちょっと面倒そうだけどポプリにしてみることにしました。
↑白い部分をなるべくつけないように、薄く剥きます。(白い部分がついても気にしない人は剥いたままちぎって乾かせばよいです)
果皮がもともと薄いので、それをさらに薄く剥くのが難しく、ずいぶんと小片になってしまいました。
↑乾いたら、このようになりました。香りは強いほうです。オレンジよりも強いくらいかと思います。
紅まどんな
ある年のお歳暮にいただいたものです。出回り時期が短い品種です。南香と天草をかけ合わせた品種、とのこと。
これも果皮が薄いみかんなので、ポプリ用に薄く剥くのが面倒でした。
↑できあがり画像です。とても良い香りなんですが、柔らかな感じで、オレンジやレモンのような「分かりやすさ」には欠けます。が、私は好きな香りです。
ダブルマーコット
よくスーパーに売っています。温州ミカンくらいの大きさで、もっとオレンジ色が強い色で、味もオレンジに近いです。
オレンジに近いというか、ポプリにしてしまうと、オレンジとの違いが(少なくとも私には)分かりません。なので、オレンジと同じように使っています。
皮がやわらかいので、白い部分を付けずに剥くのが難しいです。
ストックしてあるオレンジの皮と香りを比べたところ、ややダブルマーコットの方が甘いだろうかという感じです。が、個体差の範囲とも思います。
せとか
せとかは、最近はだいぶお安くなってきましたが、今でも「高級みかん」と言って良いのだと思います。
甘く、柔らかな果肉です。
皮も非常にやわらかいです。食べるにはいいですが、ポプリにするには剥きにくいタイプです。
香りは、優しいながらかなり香ります。
香りは、オレンジにそっくりです。強さも甘さもそっくり、と感じます。
スダチ
だいぶ黄色くなってしまったスダチです。黄色くなってしまったので「ポプリにしてしまおうか」ということになりました。
スダチは、レモンともオレンジとも、みかんともちがう独自の柑橘香があります。少し青っぽいような柑橘香ですが、私には、むしろレモンなどよりも使いやすいと感じます。「柑橘系むき出し」でないところが気に入っています。
黄色と青がまじりあった果皮だったので、出来上がりもそのような色になりました。
ハッサク
買いやすい柑橘類です。
強い柑橘の香りがあります。オレンジよりはおだやかで、柚子よりは少し甘い、くらいの香りです。
ただ薄く剥いたのが、下の画像です。
2~3日で、下のようにカリカリに乾きます。
輪切りにしたものを……
果肉を取って乾かしますと、
↓↓↓
このような輪っかになったポプリ材料ができます。
メロゴールド
一見、グレープフルーツのように見えますが、文旦とグレープフルーツをかけ合わせたものです。
個人的に、香りはグレープフルーツと全然変わらないように思っています。しいて言うなら、「グレープフルーツよりも、やや穏やか」に思いますが、個体によってはそうでもないです。
私は、グレープフルーツやメロゴールドのような、大型の柑橘類は、リンゴの皮をむくように、包丁でクルクルと細長く皮をむくことが多いです。
↑このような長い皮を、窓際に吊るして乾かします。
5~7日くらいで乾きあがります。
私は、このように長いまま乾かした時には、できるだけ長いまま保存します。たまたま保存容器が小さいものしかないと、小さく折ってしまうこともありますが、基本的には長いままにしておいて、端から必要なだけ切って使っていくことにしています。