没薬
乳香と並ぶ、ポプリの二大保留剤です。
最近は、「ミルラ」と呼ぶ方がスタンダードになっているようですが、私にとっては、「没薬」と言うほうがしっくりきます。
没薬は、私の子供の頃からの憧れポプリ素材でしたが、以前は今より高くて、しかも今ほど少量売りが少なかったので、かなり大人になるまで買えませんでした。
当時は売っている場所も少なくて、私が買いに行ける範囲だと、生活の木くらいしかありませんでしたが、現在はネットで手軽に買えます。ちなみに、画像の没薬は、楽天市場のこちらのショップ→カフェ・ド・サボン で、257円で買ったものです。
没薬は、ミルラの木の樹脂です。香りは、甘さの中に、少し鋭さというか、一抹の苦味があるような香りです。しかし、特に変わった香りでもなく、初めて実物を手に取ったときに、私は「この香り、知ってる」と感じました。
サシェ、香り袋の類で、この香りを含むものは少なくない気がします。私は、没薬が、「ミイラを作るときに使われた」と本で読んでから、「ミイラの香りって、どんなの?!」と好奇心を募らせていて、もっともっと独特な香りを想像していたのですが、実物はびっくりするような香りでもなくて、ややがっかりしたものです。(しかし、よく考えたら、そんなに妙な香りだったら多くのポプリに保留剤使用されるわけがないのでした)
ポプリには、乳鉢で砕いて加えます。
たまに固いところがありますが、それほど強い力を加えなくても砕けます。
私の使い方は、「没薬は、バラを使わないポプリの保留剤」という考え方をしています。バラを使うものは、乳香を使うので、要するに、「乳香を使わないものは、没薬を使う」ということにしています。
ただ、それも、「基本的にはそうしよう」くらいの考えですので、バラを使っても没薬を入れるときもありますし、乳香・没薬をダブルで入れるときもあります。